右側の要の技:弦搦


骨法の要の技に私は「弦搦(ツルガラミ)」を挙げるべきと理解しました。


なじみの薄い技ですが、右手首の手繰りを取り除き、弦の力を「直」に右肘に伝える技と理解できます。


骨力の直」の伝導が 胸の中筋から離れを可能 にし、自然の離れを誘発すると尾州竹林派弓術書にあります。


したがってこの技を会得せねば「中る射」の理解はできないと思います。


この技の詳細は尾州竹林派弓術書の詳細に記述されています。

梅路見鸞師は正面打起で最も注意する事は右拳と述べ

阿波見鳳師は両拳だけ力を用い、あとは力を使う意識から離れる」よう述べています。

本多利実師が「射ぬ前に中り外れの理を知る」と云われる打起からの矢束一杯に至る弦道の要の技と理解

射の要弦搦の技は胸の中筋から離れるための絶対条件といえます

弦搦の技はより強い弓の稽古に進む入り口にると今はおもいます。