彫り込み方の絵柄の耐久強度
彫れば彫るほど絵柄部分の渋紙は弱くなります。
絵柄の表現性能を落とさず、型の耐久強度を保つ方法は三っつあります
①追っ掛け型:「主型」と「消し型」の二つの型であらゆる絵柄を表現する
②糸目型 : 三枚の和紙の間に糸を入れて補強する ・
③紗張り型 : 糊が通過する紗を孔版型紙の上に展張する ・
彫り込み方の絵柄の耐久強度
彫れば彫るほど絵柄部分の渋紙は弱くなります。
絵柄の表現性能を落とさず、型の耐久強度を保つ方法は三っつあります
①追っ掛け型:「主型」と「消し型」の二つの型であらゆる絵柄を表現する
②糸目型 : 三枚の和紙の間に糸を入れて補強する ・
③紗張り型 : 糊が通過する紗を孔版型紙の上に展張する ・
追っ掛け型
明治以前から取られている基本の手法
型彫りの工程で、二枚、あるいは数枚の渋紙を合わせる事で一つの柄を浮かびあがらせる基本技法
糊糊置き染色法、刷毛に色材擦り込み法を併用できる
染色工程での型合わせ技術法が身に付かないとこの方法は活かせません
孔版型紙の基本の表現品質性を保ち、表現の可能性を限りなく上げた合理的な手法といえます。
その極地が型友禅や更紗にみられます。
紗張り型
糊を通過させる紗を張り補強し、切り取った柄を紗に張り付けるられる方法。
糊置きはできますが紗の目に糊が詰まったりします。又刷毛での染色はできません。
孔版の耐久強度を上げ、生産効率を上げる方向に進みやがて工業化に進む技法で、写真製版孔版型紙へ技術が映っていきます。
糸目型
渋紙は三枚の和紙を柿渋で接合させ耐水性と寸法安定性を保有しています。
型彫りの後、渋紙の表面一層の和紙をはがし、下の和紙の間に糸を入れたのち上の和紙と下の和紙ので挟み込み再び接合します。
明治以降に取られた技法で大変高度な手作業と云えます。
技法は今は潰えています。