糊置き作業と変化の予知
幅40㎝長さ30㎝ほどの型紙を用いて、一反約10数mに繰返し型紙を置いた上からへらで防染糊を掻き、反物に絵柄を塗布する作業
型紙は40回ほど繰返して用います
型は柄が連続していますの次の糊付けの前に、前の柄の下端とこれから付ける柄の上端の連続性を正確に合わせます
防染糊が少なければ色(藍)が通り
多ければ柄の切れが悪くなります
型紙の置き方が悪ければ連続性は歪み
間隔が詰まれば柄が太くなり
間隔が広ければ柄が切れます。
左右がずれれば柄のラインが居れます。
など等不具合の要素は多々あります。
その上
型紙に付いた糊は固化して絵柄を細くし
柄の合わせ口は、前の柄糊が裏面に付きます
40回ほど糊置き作業は環境の温度と湿度の変化を極力抑えますが
防染糊、型紙は変化し続ける中で絵柄の品質を均質に糊置きする技と云えます。
伝統の技の達人はその変化を予測し見事に均質な品物を生み出します。