制作表現と態様
制作表現と態様
孔版型紙の柄と印刷される柄の表現関係性を扱います。
「陰と陽 境」 とをもう一度振り返ります
「見ているのはどこか。
陽の世界か、陰の世界か、又は二元論的など無くもとより、自分を含む必然的な一つの世界の当然の世界にいるのであろうか
彫る瞬間、刀が型紙に触れた瞬間に陰陽が定まります。その境界はどちらにも属して、どちらにも属しません。私達は何を見るのでしょうか。
切り口は質を含みます。質は価値観を求めます。切り裂かれた物質と切り裂いた意志のつながりは継続します。道具を陰として使えば、表れる姿は陽です。陽として使えば表れる姿は陰です。しかし、そうはなりません、陰陽は心に随います。ロールシャッハの様に。
それ故、常にデザインはその事を心せねばなりません。繰り返し使い、現れた表象は更に広がります。」
制作表現の態様を陰陽で表現しましたが、地白の柄、地黒の柄とも云われます。染色方法にかかわらず、藍染にも紅型にも現れます。
紅型の地白
フレスコレリーフパネル