孔版型紙の面白さ
孔版型紙の面白さ
三つあります
一つ 孔版を通過して顕われ二つの姿
印刷した瞬間に平面に浮きあがるレリーフ状のパターンです。
彫った瞬間に現われる柄が光を通して身目に映る時の感動です。
一つ 一つの絵柄が繰返して繋がる平面の意外性
転写素材紙、布、木材、漆喰などが醸し出す新しい空間創造
一つ 型紙に残る陰陽の世界。彫りこまれた型紙そのものの美しさ繊細さ力強さ
陰と陽とその境の調和と一元性
陰と陽 境 に思う事
見ているのはどこか。
陽の世界か、陰の世界か、又は二元論的などなく本より自分を含む必然的な一つの世界の当然の世界にいるのであろうか
彫る瞬間、刀が型紙に触れた瞬間に陰陽が定まります。その境界はどちらにも属して、どちらにも属しません。私達は何を見るのでしょうか。
切り口は質を含みます。質は価値観を求めます。切り裂かれた物質と切り裂いた意志のつながりは継続します。道具を陰として使えば、表れる姿は陽です。陽として使えば表れる姿は陰です。しかし、そうはなりません、陰陽は心に随います。ロールシャッハの様に。
デザインはその事を心せねばなりません。繰返し使い現れた表象と心象は無限に更に広がります。その世界に立ち会った瞬間に。